社会人から看護師になった話・受験準備と対策

社会人から看護師になった話

前回の記事で社会人から看護師になることを決意したみーこ

その後、受験までどのように準備を進め、対策していったのか書いていこうかと思います

学校の下調べ

まずは地元にどんな看護学校があるのか、から調べ始めました

私の住んでいる地域には看護師になるための課程のある学校が5つあります

専門学校が3つに大学が2つ

正直、どの学校がいいのか全くわかりませんでした

自分の感覚的には大学に行くほどの勇気がなく、なんとなく専門学校がいいかな、と思いつつも自分がどのように学校に通い、資格取得を目指していくのか、想像ができなかったです

そこで、看護師を目指すきっかけになった後輩の友達の話を聞くことにしました

正看護師か?准看護師か?

看護師には正看護師と准看護師の資格があります

正看護師は

  • 国家資格である
  • どこの病院でも採用枠がある
  • 一般的に准看護師に比べ給与が高い
  • 認定看護師専門看護師を目指せる
  • 助産師の資格取得が目指せる
  • 正看護師の資格取得までに最低3年かかる(全日制)

准看護師は

  • 都道府県知事が発行する公的資格
  • 最短2年間で資格取得が可能
  • 座学は午後からの登校で良いので午前中に働くことができる
  • 病院によっては准看護師は採用枠がない(特に大きな病院は採用のないところもある)
  • 正看護師に比べ給与が低い(臨床でやる仕事は正看護師とほぼ一緒)
  • 正看護師なら取得可能な上記の資格取得権利がない
  • 准看護師から正看護師になるにはさらに2年間の通学が必要

ざっとあげただけでも上記のような違いがあります

後輩の友達は、話を聞いた時点では准看護師の資格を持っていて、正看護師になるために学校に通っているとのことでした

自分自身の状況と照らし合わせると

  • その時の自分はいまいち正看護師と准看護師の違いの大きさを認識しきれていなかった
  • 前向きにキャリアアップしたいと思えたのはここ最近でありモチベーションがそれほど高くない
  • 学校に通うというハードルの高さに大きな壁を感じていた
  • そもそも貯金があまりなかった

これらの理由から准看護師の資格を目指すのがいいのではないかと思いました

何より、後輩の友達と同じ道筋ならアドバイスを聞きながらどうにかなるのではないかと思っていました

金銭的な面からも、働きながら学校に通えるというのは貯金のない私にとって絶対条件でもあったのでこの時は「とりあえず准看取ればなんとかなるだろう」と考えていました

このことから、必然的に准看護師課程のある学校を受験することになりました

願書の作成

学校に願書と学校資料の請求を行い願書の作成をしました

願書なんていつぶりだろうと思いつつも、履歴書のような項目を埋めていきます

一番困ったのは「志望理由」です

まさか「生活のため」とか「将来が不安で」なんて書けないので、それらしい理由を考えなくてはなりません

私が書いた志望理由は

  • 今の仕事は好きだが、自分には資格などの強みがなく自信を持って仕事をすることができていない
  • 資格という強みを持った上で、これまで接客業で培ってきた人とのコミュニケーションをこの仕事でも活かせると考えている
  • 友人が看護師として働いており、人の役に立てる素晴らしい職業だと思った
  • 自分もその歯車の一員として社会で活躍していきたい

こんなようなことを書いた記憶があります

今の仕事を否定せず、前向きにステップアップしていきたい気持ちを素直に書きました

入試対策・学科

願書の取り寄せをしたときに、ありがたいことに過去問が入っていたのでそれを参考に勉強しました

私が受験したのは社会人入試で、科目は「一般教養」と「作文」でした

一般教養といっても問題を見ると国語と数学の問題が主でした

なんで数学?と思って入学後に先生に聞いたら「点滴の滴下計算するのに数学できないと困るでしょ〜」と言っていたのを覚えています

国語に関してはおそらく、記録を書くときに他者にわかるように書く必要があるためだと思います

国語の問題は現代文の問題で、「”これ”とは何を指しているのか答えよ」とか「このひらがなを漢字で記せ」とかそんな問題でした

国語は学生時代からとても苦手だったので似たようなレベルの問題を探して勉強しました

数学は分数の計算とか小数点の計算とかあって、計算方法を全然覚えていなすぎて練習問題をネットで探して色々やりました

作文は「作文の書き方とは」から調べました

題名は上を2〜3マス空ける、とか名前は下が1マスあくように書く、とか段落のあけかた、句読点のつけ方、小さな「っ」「ゃ」などの書き方など、基本的なことをほぼ忘れていたので、調べて頭に入れ、作文を書く練習もしてみました

また、起承転結を意識して書けるように文章の構成を考えてみたり、ボリュームやバランスを意識して書けるように練習しました

困ったのは、それを採点してくれる先生がいないので、ちゃんと書けているのかわからないことでした

ただあくまで、自分の考えていることや感じたことを自由に表現していいのが作文なので、これが小論文でなくて助かったと前向きに考えました

入試対策・面接

面接に関しては、考えうる質問されるであろうことをまずは書き出しました

  • なぜ看護師になろうと思ったか
  • 今の仕事を離れてまで看護師になろうと思ったきっかけは何か
  • なぜ今の仕事を続けないのか
  • どんな看護師になりたいか
  • 学校に通う間の生活費や学費はどうするつもりか
  • 今までの社会人としての経験をどう活かしていけると考えているか
  • 親は賛成しているのか
  • 周りのサポートを受けられるか
  • 正看護師でなく准看護師になろうと思ったのはなぜか
  • 今後正看護師を目指していこうという気持ちはあるのか

これに対し、自分なりに整合性のある答えを書き出しました

その上で、質問されたときにスムーズに自分の言葉で出てくるように実際に声に出して言ってみたり、頭の中でイメトレを重ねました

これをすることでまとまりのないバラバラだった考えがまとまり、気持ちの整理にも繋がり面接では焦ることなく、落ち着いて自分の考えを面接官に伝えることができました

その他

入試は平日だったので早めに有給の申請をしました

これを忘れてしまっては元も子もないですからね

あとは身だしなみですかね

髪をやや暗めに染めたり、清潔感のあるメイクの仕方を調べたりしました

スーツはほとんど着たことがなかったので襟をどうしたらいいか(襟は出す、出さないどちらでも良い)とか鞄をどう扱う(面接時は椅子の横の床に置く)とか全部調べました

親には全く何も相談せずに決めた受験

さすがに、親に学校に行きたいことを伝え、お金のことは自分でなんとかするし迷惑はかけないので行かせて欲しいと伝えました

願書の封筒が届いたときにはかなり驚いていましたが、改めて伝えると半信半疑の様子で「まぁやってみたら」という感じでした

もしかしたら、受かるわけないくらいに思っていたかもしれません

移り気の多い私の性格は親が一番よく知っていますから、この時は本当に看護師になるなんて夢にも思っていなかったことだと思います

自分でもびっくりするくらい入試に向けてしっかり準備したのを覚えています

この時一つでも怠けていたら今の自分はなかったかもしれません

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